2人で喫茶店でお茶をしていた時のこと。
いきなり怪しげなおじさんに
「あなた達の守護霊が伝えたいことがあると言っています」
と声をかけられました。
新手の守護霊詐欺かと思いましたが、僕ら2人の過去世について次々話してくれました。
•彼女はアボリジニのシャーマン(日本でいうイタコさん)で神からの声を降ろすお役目
•僕はジャガー?(シャーマンの用心棒)で彼女を守るのがお役目
だったそうです。
僕らはお互いが相性ピッタリだと思ってるけど、実はそれだけじゃない。2人の間には分かり合えない深い壁がある、とおじさんは言うのです。
「おいおい、オッサン。今日会ったばかりのあんたに何がわかるんじゃ」と正直イラっときたのですが、その後言われた事にビクっとしました。
•自分の能力が白人達にバレると殺されてしまうため「言葉に出来ない」という彼女
•部族のリーダーとして仲間を率いてきたため「言葉にしないと伝わらない」という僕
「それがあなた達の間にある究極のジレンマなのです。」

そう言われた時に、見透かされてしまったような驚きがありました。
確かにそうなんです。
それまでの彼女はヒーリングを仕事にしたいと言いながら、皆に売り込むことも発信することすらしませんでした。元営業マンの僕としてはヤキモキします、「本気でやりたいなら言葉で伝えないとわからないよ!」と。
それでも彼女は頑なにそれを拒むんです。
当時の僕にはそれが理解出来なかった。ただの怠慢だと決めつけてしまっていたんです。しかし守護霊おじさんから“過去世からのカルマ”だと教わり、腑に落ちてしまった。
「互いに短所を指摘し合うと破局を招く。あなた達は向き合うのではなく、互いに同じ方向を向きながら共に前に進むといい」
これは僕ら2人にとって金言でした。
この言葉をもらってからも、僕らは何度も同じようなことで言い合いになるのですが「あ!このパターンまたやってるね」と気付くことが出来るようになったのです。
過去世からずっとやり合ってきたパターンなので、中々すぐには手放せていませんがおかげさまで少しずつ彼女との付き合い方がわかってきました。
パートナーシップで重要なのはお互いの陥りやすい“パターン”に気付くこと。
そしてそのパターンにハマった時に感情に振り回されず一度距離を置くこと。そして「なぜ相手にこう言わせてしまったのだろう」と掘り下げることだと学びました。
つづく