「日本の教育を変える」今井真央のブログ

「日本の教育を変える」今井真央のブログ

大地の学校ロータス 森のようちえんサマーブルー 森のようちえん おかざきプレーパークなどの活動日記。2児のパパ。大手製薬企業を脱サラし、日本を変えるために日々突っ走っているヤバい父親のお話

「遅れた時間を取り戻す」という発想

よくフリースクールをやっていて一番言われることが

「学習支援をしっかりやってほしい」

という要望です。

 

親心として心配する気持ちはとてもわかります。

親は「中学生なのに小3の内容も理解できないんです‥」と嘆き、なんとか“周りに取り残されてしまった我が子を助けたい”と必死に追いつこうとさせる。

 

でも悲しいことに本人は全くやる気がない。

 

だからその溝はどんどん深くなり「追いつかせよう」という親心はより実現から遠のき、しんどくなっていきます。

 

本人の気持ち等は一旦さておき、この問題の構造に触れていきたいと思います。そもそも学校へ行かないと選択できる子とは「今の教育に魅力を感じない」と判断し、「なら行かない」決断できる実行力があります。だからどれだけ必死に大人達が勉強をやらせようと仕向けても、「やらない」という決断ができる。言う事を大人しく聞くタイプではない人間に、言う事を聞かせようとするから疲弊するのは当たり前です。

 

 

結論から言うと、どれだけ早く我々大人が“シフトチェンジ”が出来るかどうかだと思います。


f:id:leftkanabun0314:20230628083010j:image

 

「遅れた時間を取り戻す」という発想は比較と劣等感しか生みません。だったら「個性の発揮に時間を遣う」ことに頭のスイッチを切り替える必要があります。

 

いやいや、最低限必要な学習はやっとかないと‥って発想もあります。仰る通りの部分もあります。

 

ただ、その「最低限必要な学習」もその子が何を目指すのか。どうありたいのががわかってない現状で大人側があれこれ考えてても本人達には全く自分事として伝わりません。

 

学歴や勉強が出来なくても社会で活躍しまくる大人達は沢山います。その人達は学生時代に思い切り海外を旅をしまくったり、ボランティアに精を出したり、自分の創作活動に没頭してきた経験値があります。だから社会に出ても実践力がある。

 

自分が興味関心を持てる分野を探し、没頭する

 

我々大人が出来ることはそんな環境を創れるかどうかです。お金がないから出来ない、なんてことはありません。それこそ勉強では使えない頭を振り絞ることで解決策はいくらでもあります。

 

 

僕が学習支援に参入しない理由はここにあります。

 

必要ないとは言いません。

 

 

ただ、僕はもっと先の時代を考えて今出来ることをやりたいんです。申し訳ないけど「最低限必要な学習」レベルならパソコンやAIの方が遥かに優秀です。どんな頭が良くて沢山勉強してきた人達でも敵いません。そこに時間を費やすことに魅力を感じないんです。

 

だったらもっと人間にしかできないことを。

その子にしか出来ないことを探したい。

 

そっちの方が考えててワクワクするから。

まぁ今に見てて下さい。

フリースクールで育った子達が証明してくれますから😁