「日本の教育を変える」今井真央のブログ

「日本の教育を変える」今井真央のブログ

大地の学校ロータス 森のようちえんサマーブルー 森のようちえん おかざきプレーパークなどの活動日記。2児のパパ。大手製薬企業を脱サラし、日本を変えるために日々突っ走っているヤバい父親のお話

僕が離婚を選んだワケ

別にみんなに向けて報告する必要もないと思うんだけど、離婚しました。


f:id:leftkanabun0314:20230324070904j:image

7年間結婚生活を続けてきました。

結婚当時僕は大手製薬会社の営業で、羽振りも良くって、スーツをピシッと着こなして仕事してました。一目惚れで出逢った奥さんと2人の子どもを授かり、幸せな家庭を築くと結婚式で誓いました。

 

意気揚々と脱サラして「学校つくる!」と言い出し、半ば強引に始めた事業はたった一年で廃業。残ったのは借金だけでした。 

 

それでも元嫁さんは、離婚という選択を取りませんでした。

 

なんとか首の皮一枚でNPO法人に拾ってもらい、事業を続けることが出来ました。沢山の人に支えられ、3年かけてフリースクールは何とか軌道に乗りました。僕は「好きな仕事をさせてもらってるから‥」と家事に育児に自分のキャパを超えるほど毎日こなしていました。

 

でも本当は苦しかった。

 

ヘトヘトで保育園や学校に迎えに行き、マッハで夕飯を作り、風呂に入れる。掃除に買い出し皿洗い、その他諸々、かなりの仕事量を引き受けてしまったんです。それは全て自分が勝手に背負いこんでしまったもので、元嫁さんと腹割って話し合うことを避けてしまったからでした。

 

 

俺が我慢すれば家庭はうまく収まる‥”と
自己犠牲を重ねてしまったんです。

 

 

価値観のズレは日に日に大きくなり、2人の心の距離感は遠く離れてしまっていました。喧嘩や衝突を避けて、小さな我慢と諦めを積み重ね、僕はいつしか「良い旦那」「良い父親」の仮面を被った別人になってしまいました。

 

本当の自分は違うのに。

 

職場であるはずのロータスが唯一自分が自分らしく居られる場所で。家に帰ると「良いパパ」の仮面を被り、仕事モードに切り替える。そんな自分の心と矛盾した日々を送るようになっていました。

 

みんな夫婦ってそうやってるモノだと、

世のお父さんは皆こんなモノだと、、

そう自分自身に言い聞かせながら過ごしていました。

 

 

でも、そんな矛盾は長く続きませんでした。

 

たった一言の、何気なく言われた台詞に

僕の我慢していたコップの水が溢れ出し、止められなくなってしまったんです。

 

元嫁さんが悪いとかの話じゃなく、喧嘩とかでもない。自分が積み上げてしまった矛盾と、嘘の仮面がバリバリと音を立てて崩れて、もう自分の心に嘘がつけなくなってしまったんです。

 

もう離婚したい、と。

僕の方から告げました。

 

 

周りから見たら晴天の霹靂です。「奥さんが言うなら分かるけど、好きなことばっかやってたお前かよ!」って感じでした。不倫とか借金とかが原因ではないため、親戚一同から大反対されました。

 

「子ども達はどうするの!?」

「そんな無責任な人だとは思わなかった!!」

 

怒りと悲しみと、失望の毎日でした。

世間から見たら当然です。でも僕は淡々と自分の気持ちをさらけ出すことにしました。別に離婚するからと言って父親やめるワケじゃないし、むしろ自分を偽ったまま夫婦ごっこを続ける方が子どもにとって良くないと。

 

でも当然理解はされません。

 

だって「普通の夫婦」はそうやって日々を過ごしてるから。価値観の違う者同士で、なんとか折り合いをつけて子どもを育てている。口も聞きたくなくても、長年セックスレスでも、価値観が違っても、子どもがいるから頑張れる。「子は鎹」なんて諺は、そんな夫婦関係から生まれたんだと思う。

 

でも僕は違った。

 

もう自分自身を痛めつけるのをやめよう。

本当の心に蓋をして、後回しにして、上辺だけの夫婦関係を続けていくのをやめにしようと。

 

これでも一歩、勇気を出したんです。

 

美談にするつもりはありません。

むしろ長年自分の心と奥さんとの対話を避け、逃げ続けた自分への戒めです。

 

 

自分に正直に生きるって楽じゃない。

僕はフリースクールやってて、沢山の夫婦関係に偉そうに口を出してきました。だからこそ、「うちは上手くやってる」と思われたかったんです。

 

今思えばちっぽけな見栄でした。

 

でもどんなに反対されるかわかったうえで、離婚しようと決断できた勇気を、せめて自分だけは褒めてあげたい。

 

 

そんなお話でした。

皆さん今のパートナーに100%さらけ出せていますか?小さな我慢や諦めを積み重ねていませんか?

 

もしそうなら、一度深呼吸して感じて下さい。

本当の自分はどうしたいかを。

 

世間から見たらワガママで無責任な決断は、自分の心にとっては誠実な選択なのかもしれません。

 

答えはいつだって、自分の心の中にしかないんです。僕と同じように苦しんでる人がもしいたら、今回の記事が少しでもお役に立てたら嬉しいです。

 


f:id:leftkanabun0314:20230328061241j:image