「日本の教育を変える」今井真央のブログ

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大地の学校ロータス 森のようちえんサマーブルー 森のようちえん おかざきプレーパークなどの活動日記。2児のパパ。大手製薬企業を脱サラし、日本を変えるために日々突っ走っているヤバい父親のお話

今回のアメフト騒動の真実

すいません、今回はどうしても皆さんに知ってもらいたくて書きました。

元アメフト部員として、TVでは語られない真実を話します。

 

僕は以前大学の一部リーグでアメフトをやらせて頂いていたので、内田監督も井上コーチも面識があります。はっきり言って内田監督は伝説的な人物です。アメフト界で知らない方はいません。画期的なフォーメーションや時代の先をいく作戦を次々と編み出し、「西高東低」といわれていたアメフト界を覆した偉大な人物です。

 

TVでは一方的に監督やコーチの悪い面ばかり取り上げ、その過ちを徹底的に叩きます。なのでまずはこのお二人がアメフト界を牽引してきた人物だということも念頭に置いて下さい。

 

 

そのうえで、大学アメフトの真実を知って頂きたいんです。

 

まずアメフトのルーツには諸説ありますが、元々は軍隊が「言われた命令通りに的確に動けるようになる」ために生まれたスポーツと言われております。なのでサッカーや野球と根本的に違うことをご理解下さい。

 

作戦通りに動けない人間はアメフトでは試合に使ってもらえません。

 

僕は日大にいた訳ではありませんので、噂話をここで書くつもりはありません。ただ日大と戦ったことがあるので、どういったチームかはわかります。非常に高い統率力を持ったチームで個々の技能も関東では抜きん出ています。しかしその反面コーチ陣や監督の権限が非常に強く、軍隊のように「上から言われた事は絶対」という厳しい掟があります。

でもそれは前述した通り、日大に限ったことではありません。

 

日大ほど強くありませんが、僕の所属していた大学の話をします。4年生が「合宿中ずっとバッタ咥えてろ、吐いたら殺す」と言われた先輩は本当にずっと咥えていました。僕の好きだった先輩は練習ビデオを少し巻き戻し過ぎたせいでビデオデッキの角で頭を殴られて血を流していました。明るくて後輩にも慕われていたその先輩は他にも様々なイジメを受けて鬱病になり、半年間部屋から一歩も出れなくなりました。

 

そして僕自身も以前ブログで書いた通り、イジメが原因で自律神経失調症になり、長い間睡眠薬にお世話になりました。

 

これ、全て現実にあった話です。

 

信じれないと思いますが、上級生の一言ですらそのくらい〝絶対〟で逆らえない世界なんです。

 

ましてや今回の事件のように監督やコーチからあのような指示を受けたら「それはできません!」と言える大学生が日本に何人いるでしょうか?

 

僕は今回の事件は氷山のほんの一角だと思っています。

 

僕や先ほどの先輩のように、上からの一言でどれだけの選手達が陰ながら辞めているか…

記者会見で「高校はアメフトが楽しかったけど、大学では徐々に楽しくなくなった。もうアメフトをすることは考えられない」という加害選手の一言に、僕は自分を重ね合わせてしまいました。本当にその通りだと思います。

 

たしかに強いチームを作るには厳しさが必要です。仲良しチームでは勝てませんから。

 

でも監督やコーチ、そして上級生の一言というのは狭い世界で生きている選手達にとっては絶対なんです。そのくらい重いんです。

 

「指導と受け取る側の乖離」では済まされないんですね。その事を今の監督やコーチ、上級生は認識してほしいです。

 

アメフトはとても楽しいスポーツです。

しかしその反面、旧時代的な悪い風習が残っているのも事実なんです。

 

今回の加害選手のような方を増やさないためにも、僕はブログで真実を書きました。

 

 

 

この事件がきっかけで少しでもアメフト界が良くなり、理不尽な指示で辞める選手がいなくなることを祈っています。