僕は大学時代、イジメが原因で母親に「アメフトを辞めたい」と相談したときに
「スポーツ推薦なのに、辞めてどうするの!?」
と怒られました。
1番信用してほしい母親にそう言われた僕は誰も信じられなくなり部屋に引きこもりました。
そんな母親から今回のアメフト騒動をきっかけに嬉しいメッセージが届きました。
「今の宮川選手を見て貴方の気持ちがよくわかった。あの時守ってあげれなくてごめんなさい」と
俺は朝から少し泣きそうになった。
今父親になったからわかる。
俺はこの後知り合いのおじさんに連れられて山登りの楽しさを知り、スポーツジムのインストラクターとして全国5位になって大手製薬会社に就職した。でもその時にはわからなかったことだ。
もしかしたらそのままダラダラ引きこもり、ニートになっていたかもしれないし
はたまた大学を辞めて家を出ていたかもしれない。
母親としてはスポーツ一筋の息子がアメフト部を辞めるということは、先の見えない暗い将来しか見えなかったんだろう。心配で、不安だったから怒ってしまったんだと思う。
「子供がどんな選択をしても100%信じて見守る」という俺の教育方針は自身の経験が元になっている。
母親を責めるつもりはもちろん無いし、今は全然気にしてない。親の気持ちも今なら理解できる。
でもだからこそ俺は自分の子供がしっかり考えて出した答えは、どんな選択であれ見守りたいと思う。これには実に忍耐と勇気がいる。
ゲームを1日中していても
悪い友達とつるんでいても
海外に1人で旅に行っても
信じて待つ
「そんなのただの放任じゃない!」と思いますか?
いいえ、違います。僕は子供の背中を押したり立ち塞がったりする事をしたくないだけです。
なぜなら子供の人生は子供のモノで、親がコントロールしていいものでは無いからです。
もちろん、人の道から外れるような事をしようものなら命をかけて止めます。礼儀や規律は6歳までにしっかりと学んでもらいます。
よく勘違いされますが、森のようちえんやサドベリーは放任主義ではありません。
むしろ今の学校教育より、厳しい環境だと思います。それは「誰のせいにも出来ない」からです。
自分で考え、行動し続けなければいけません。
これからの教育で必要なのは、そんな学校だと思います。