森のようちえんで使わせて頂いている「みつわ広場」実は元々小学校でした。
先日千万町楽校の代表の方に頂いたこの本、実は昔のみつわ広場、「大雨河小学校」の実録でした。
この本、はっきり言ってめちゃくちゃに面白い!!✨そして本当に素晴らしい!僕の理想としている学校がここにありました。
・少人数で全校生徒20人なので、自動的に学年ミックス。
・生徒だけではなく、教師や地元の方も学校を通じて学ぶ「総合学習」というスタイル。
・当時子ども達自身が設計した炭焼き小屋やログハウス、手作り池など…その開発秘話や地元の方の想いがとにかく熱い!
「おらが学校のためなら」
と地元の方達が総出で子ども達の夢を支え、実現していくお話なんです。
例えば、炭焼き釜なんて地元の職人さんが10日間付きっきりで「子ども達の夢をなるべく叶えてやりたい。いつか、心のどこかでこの釜のことを…ふるさとを思い出してくれれば…」と何十年も後世に残るよう、丈夫に造られたらしいです。僕はその当時のことは知りませんが、確かに今でもちゃんと形は残っています。
その他にも「忍者キャンプをやりたい!」と子ども達が言えば地元の林業組合が手作って立派な秘密基地を作ったり…
「自分達だけで野菜を育ててみたい!」と言えば地元の農家さんが畑を貸してくれたり…
地域全員で子ども達を支える学校なんです。ただ子ども達のワガママに付き合っている訳じゃありません。時には厳しい現実や課題も立ち塞がります。しかしその都度、教師が上手く子ども達のやる気を引き出して、(教えることなく)自分達で話合って解決し、困難を乗り越えていく物語なんです。
残念ながら今は子どもが居なくなってしまい閉校してしまってますが、僕は諦めていません。再びこの場所に子ども達の声を響かせたい。学校というカタチとは違うかもしれませんが、いつか地元の方や沢山の子ども達が集まる場所にしたい。
僕がこの学校に出逢えたのは偶然とは思えません。やれるとこまでやってみせる。
地元の方達、待ってて下さいね!!