もう1つとても勉強になったこと、それはトエック伊勢さんの講演です。
↓前回の講演内容はこちら
思い通りにならない! - 日本の教育を変えるために起業するお話
今回はより具体的に「こんな時、どうする?」という実例を挙げてグループ毎にディスカッションしました。
僕がよく困るのが、
「かまってちゃんの対応」です。
今だったら自分の息子(3歳)が抱っこ抱っこの嵐です。たまにイベントで小学生とも遊びますが、小学生ともなると容赦無くグイグイ独占しようとしてきます。
確かに子どもの「やりたい」気持ちを見守り、受け止めることも大切です。しかし保育者は同時に沢山の子ども達の安全管理もしなければいけません。その子だけに時間と体力をフルに使うことは出来ない。
ど素人の僕はこの対応がめっちゃ下手なので
「ねぇねぇあっち行こー!」と言われると
「でもさ!あっち(皆のいる方)も楽しそうだよ?💦」とアタフタしちゃうんです…
こんな時、皆さんならどう対応しますか?
色々あると思いますが、TOEC 流では
①ぎゅっと抱きしめ
②「後で行く!👍」と目を見て伝え
③サッと去る。
単純明快かつ、非常に合理的です。
子どもも一回抱きしめられているので、受け入れてもらってます。そして間髪入れずに「次来る」と確約し、四の五の言われる前に去るんです。さすが30年の歴史は違いますね。
もう1つだけ紹介します。
他の方の事例ですが、「陰湿なイジメっ子」への対応です。AちゃんとBちゃんがタッグを組んで、Cちゃんの事を遠巻きから嘲笑してるんです。直接暴力をしたり、意地悪しているわけではありません。だから注意の仕方も難しいでよね💦
あなたがスタッフならどうしますか?
やんわりと「何してんの~?」と声をかけますか?
それとも「イジメはよくないよ!」と説教しますか?
この難題にはグループ内でも様々な意見が飛び交いました。
TOEC 流はこう。
①小さな声でピシャリと怒る。
②イジメられている子どもに対して何も言わず👍と合図する。
③サラリとみんなのところに戻る。
以上。めっちゃ早い!!笑
怒ることは悪いことじゃない。
ただ感情に任せるのではなく、その子のために配慮して大声でなく、小さく一喝する。
そしてイジメられて傷付いている子どもに対して、そっと「大丈夫👍」と包み込む。
あまりダラダラ説教せずに、サラリと戻ることで周りの子ども達にも悟られないようにする。通称「ピシャリ、ふわり、サラリ」
大変勉強になりました。
その他にも様々なことを教わりましたが、僕が一番響いた一言。
それは
“「見守り」に逃げ込まない”
という言葉です。
森のようちえんは基本的に「子どもを信じて待つ」スタンスですが、その言葉に甘えてはいけないという意味です。今回のイジメのケースのように、時としてしっかりと大人が介入しなければいけない。
それは子ども主体とは一見相反することかもしれません。でも何でも好き勝手子どもの思うようにさせてしまっては、もっと駄目です。そこを履き違えるな、と伊勢さんは仰っていました。
内田幸一さんや伊勢さんの話しで共通することは「現場スタッフはプロの保育士であり、常に質の高い保育に改善していく必要がある」ということです。
教育には正解もマニュアルもありません。もちろん今回の例だって保育スタッフによっても対応は様々あると思います。肝心なことは今の自分の教育は子ども達にどんな学び、影響を与えているのか?を考え続けることだと思います。
この言葉を胸に刻み、子ども達と一緒に失敗しながら学んでいきたいと思います。