僕の母はなかなか面白い人です。
僕と正反対な性格で、人前に出るのが苦手で飲み会ではいつも隅っこ。絵を描くのとマンガを読むのが好きなインドア派です。
かと思いきや14才の時、単身インドに旅行に行くなど、急にぶっ飛んだことをします。
母は絵を描くが得意だっため、その後美大に入り、デザイナーになります。しかし上には上がいることを知り、挫折してしまいます。
母は残念ながら男を見る目が絶望的にありませんでした。
最初に結婚した人は保険の営業マンだったのですが、全く仕事をせずプラプラとサボってばかり。そのうえギャンブルも止めないので僕達兄弟を連れて離婚しました。
二人目の人は自営業でした。はじめの頃は羽振りも良かったのですが、経営が傾くと多額の借金を作り家を出ていきました。母がコツコツと貯めていた貯金も借金の返済にあてがわれてしまいました。
そんな母親ですが、僕はとっても尊敬してるところがあります。
シングルマザーである母は「お父さんがいない分、一人二役しなければ!」と僕や兄を外で存分に遊ばせてくれました。木登りや危険な遊びも沢山させてくれました。お金も無いはずなのにボーイスカウトや自然教室にも通わせてくれました。
遅くまで仕事をして疲れているのにも関わらず、ご飯は出来合いの惣菜とかではなく、全て手作りでした。そして僕達が寝つくまで、必ず毎晩絵本を読んでくれました。
今ならわかります。女手一つで男の子二人を育て上げるのは、どれだけ大変か。
そのおかげで父親が居ない不便さを感じたことは、ほとんどありませんでした。そしてやっぱり母がしてくれた事は、自分の子ども達にもしてあげたいと思っています。
思い返してみれば、泥んこ遊びも、木登りも、絵本の読み聞かせも
その全てが森のようちえんに繋がっていたんです。
僕のやりたい子育ては、母がしてくれた事でした。
もちろん全てがそうではありません。
僕なりに考えて、もっといい教育をできないか常に考えています。
でもいつか
自分の子ども達が大人になった時、
“親父がしてくれた事を自分の子どもにもしてあげたいなぁ”
と思ってくれたら、そんなに嬉しいことはないですよね。
そんな想いがこもった、森のようちえんです。僕だけでなく、みんなの集まる居場所にしていきたいと思っています。
森のようちえん サマーブルー
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