日本で森のようちえんをやっている人なら知らない人はいない「野遊び保育 みっけ」園長の内田幸一さんにお会いしてきました!
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僕のバイブルの著者でもある内田さん。
ようやくお会いできる嬉しさと、もはや僕のような駆け出しの人間が何を話したらいいのかという緊張で、ひたすら汗だくになっておりました。笑
少し高台にあるみっけさんの園舎、まるで別荘のように静かで、とてものどかな場所にありました。後でわかるんですが園長である内田さんが市内からのアクセスや野外保育ができる最適な立地条件を調べて、全て計算の上でここに建てられたそうです。
飯田市が一望できる最高のロケーションの中、内田さんとお話させて頂きました。
僕が聞きたかった本音、それは「保育無償化になるこれからの時代に、どうすれば自然学校や森のようちえんが生き残っていけるか?」です。内田さんが森のようちえんを日本に取り入れたのは、僕とほぼ同じ歳の頃でした。内田さんは「時代は違う、これから始めるのはとても大変だよ…」と厳しい表情で話し始めてくれました。
そこからはとても具体的に森のようちえんの続け方を教えて下さいました。
·まずは月1~2回のイベント型を最低でも2年は続け理解者を増やすこと。
·イベントを行う場合は必ず「何をやるか」明確に案内すること。例)芋掘りをして蒸かして食べます!など
·参加者が平日に来ることができる見込みができたら日常型に切り替えること。
·まずは認可外として活動して、2~3年続けることができたら認可を取ること。
本当はもっともっと細かく教えて頂きましたが、要点をまとめると以上です。
内田さんははっきりと「これから先、無償化になれば認可を取れないと経営を続けることは非常に難しい」と仰っていました。そのために内田さんは認可の施設要件を満たす園舎を計画して建てた、と教えて下さいました。施設を建てる場所にもとても細かい基準があり、抑えなければいけないポイントを伝授して頂きました。
まるでマーケティングのプロの講座を聞いてるかの如く、目から鱗の連続でした。前述の浅井さんの時もそうでしたが、お二人に共通しているのが
保育に対する熱意や理解の深さはもちろん、経営者としてのスキルが尋常じゃないところです。
マーケティングに関する知識や、組織を作るリーダーシップ、その他一流の起業家顔負けの経営者としてのセンスを感じました。
でも考えてみれば当然です。
内田さんは約30年前の「え、森のようちえん?何それ?」と今より断然知名度が低かった日本を最前線で変えてきた人です。並大抵の腕では生き残っていけるはずがありません。
僕ははっきり言って自惚れていました。
内田さんとお話して、自分の夢の難しさ、そして考えの甘さを痛感しました。
僕は人より行動力がある分、「まぁなんとかなるさ」と楽観的に構えてしまうところがあります。内田さんは最初の園舎を建てるとき、なんと夜の2時まで休まず自分の手で建築したそうです。
“今の僕にそこまで覚悟があるか”と自分に問いました。そう考えるとまだまだ覚悟が足りていなかったと、悔しくなりました。
そして内田さんが僕にこう質問しました。「森のようちえんを一言でいうと?」
頭の中で色んな言葉が出てきました。
森の中で~
子供の主体性を~
決まったカリキュラムがなく~
言葉がまとまらずに迷っていると内田さんははっきりとこう教えて下さいました。
「一般的な今までの保育は指示型の保育。森のようちえんでは“質問型”の保育。違いはこれだけ」だと。
ただ自由にするだけじゃなく、集団になった場合にどう動くかを“問いかける”ことによって正しい方向に子どもが進む。それが森のようちえんだと教えて下さいました。
そしてそれが出来てない森のようちえんはニセモノだと。
自分は本当に出来ているだろうか、再度心の中で問いかけました。
そして最後にこの言葉を下さいました。
“あなたの前に子どもがいるのは、あなたを親にしてくれるため”
僕はこの言葉を聞いたとき、思わず涙が出そうになりました。僕は以前父親として子どもに「あぁ違う!!」とか「こうすればいいのに!」とつい指導をしていました。いつしか大人として上の立場だと勘違いしていたんですね。でもこの言葉を胸にしまったとき、改めて子ども達に感謝の気持ちでいっぱいになりました。
確かにこれから野外保育を実践し、仕事として続けていくことは茨の道かもしれません。しかし子どもに感謝し、日々教えてもらえることができる森のようちえんを、僕はやっぱり自分の手で作っていきたいと思います。
でも1人だと限界があるんです。
もし一緒にやりたいと思って下さる方がいたらいつでもご連絡下さい!
お待ちしてます
moriyou. summerblue @gmail.com