豊橋にある「風の自然学校」さん主催のイベントにお邪魔してきました。
講師は徳島にある「自然スクールTOEC」の伊勢達郎さん。よみたん自然学校の小倉さんも尊敬するお方であり、徳島までマジで見学しに行こうかと考えていたくらいお話を聞きたかった人です。
自然学校を始められてなんと約30年!
現場を誰よりも知る超ベテラン。僕みたいな素人からしたら神的存在。お人柄も最高で常に笑顔が絶えず、ユーモアを交えたご講演で会場を沸かせていました。
この自然スクールが取り入れている活動の一つが「フリーキャンプ」。いわゆる「今日はこれをして遊びましょう!」というカリキュラムを敢えて作らないキャンプ。子供達が自分達で考えて行動するという僕の理想とするスタイルでした。
そんな伊勢さんが特に強く強調していたメッセージは
「思い通りにならない」
ということ。
子供は大人がコントロールできないし、してもいけない。決められた遊びやキャンプをやっても今の管理教育と同じで、子供は自ら考えることをしなくなる。
与えられないと何もできない指示待ち人間に育ってしまう、と仰っていた。
現に自然スクールに通っている3歳の子供は何も言わなくても勝手に釣りやコマの回し方などを覚えてドンドン上達していくのだそう。逆に大学生のワークショップに行くと一つ一つ聞かないと動けない学生達が非常に多いそうです。
それが今の現場です。
それは今の大学生が悪いのではなく、今の教育方法だからなんですね。一般的な教育では「どれだけ教え方が上手いか」が先生の評価基準です。本来子供が絵を描くのが好きとか、おしゃべりが好きという好奇心を巧みに勉強にすり替える人が優秀と評価されるのでしょうがないと思います。
それは幼稚園でもそうです。
優秀な保育士さんというのは子供を誘導するのが上手です。子供が小さなカエルや蟻に興味を示して列を離れても皆んなと同じ行動に誘導するのが上手い先生の事を言います。
「思う通りに動かす事ができる」指導上手な人が増えれば増えるほど、何も指示がないと動けない子供が育つ。
これが今の教育現場だと伊勢さんは言っていました。
だから「思い通りにいかない」ことを大切にする。そのためのフリーキャンプであり、森のようちえんだと最後に強くお話されてました。
自由の少なくなっていく国で
自分で〝自由になる力〟をつける
それが僕の目指す教育です。
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