出る杭は打たれる、寄らば大樹の陰
日本には昔から「周りと同じ行動をするのが美徳」とする考えがあります。
僕は小学校5年の時に親が再婚して2人兄弟から4人兄弟になりました。1番上の子との年の差は10歳。年上3人の中で小学生が生きていくのは非常に過酷でした。少しでもイジメられたら親にチクることで身を守りましたが、親が留守の間はここぞとばかりにイジメられました。溜まったストレスは大きなミッキーのぬいぐるみをボロボロにすることでなんとか解消していました。母親がその目玉が取れかけているミッキーを見つけたときは驚愕したらしいですが、今では笑い話です。
大学時代、高校アメフトでMVPをとった僕は少し天狗になっていました。そして春大会初戦でいきなりスタメンで出させてもらえたお陰で4年生の先輩方から壮絶なイジメをうけました。結果的に強い睡眠薬を飲まなければ寝られなくなり、元の自分に戻るのに2年かかりました。
僕はこの教訓を元にすっかり「長い物には巻かれろ」精神が根付きました。
バイト先や会社ではもうあまり調子乗ったことは言わなくなりました。するとあら不思議、周りと衝突することなく上手く立ち回れます。ストレスもかからなければイジメられることもありません。
でも何かが違います。
イラッときてもニコニコして
本当はやりたくない掃除や雑用も喜んでやります。
僕はこんな〝良い子〟じゃないのに…
僕は昔と違い、自分の本当の気持ちを隠して良い子になりました。その精神は今でも時折顔を出します。自分は本当に出来た人間でも、良い子でもない。本当は破茶滅茶な奴なのに…
前に人に好かれる人間は「正直である」と言いました。それは自分にも相手にもです。
僕は今、少しずつ自分に正直になれるようになりました。その証拠に自分のやりたかった〝学校を作る〟という夢に向かって動き始めることができたんです。
だから自分のこどもには悪い子でいて欲しい。
それはただ行儀が悪いとか、犯罪を犯すとかじゃなく、「人と違う道を堂々と進める」子に育って欲しい。
今は周りを気にしながら足並み揃える子どもが良い子と言われる世の中だけど、そんなつまらない世の中ならお父さんが変えてやるから
お前達は自分の信じる道を、周りの目を気にせずつき進んで欲しい。
たとえお前達が周りから後ろ指さされようが、白い目で見られようが、
お父さんは100%信じてるから大丈夫。
父親からのお願い
「長い物には巻かれるな」