子育て万博の時、俺はわざと質問タイムに「この度岡崎で森のようちえんを立ち上げました…」とこっそりPRした。
嬉しい事にその後1人のお父さんが話しかけてくれた。
「僕も森のようちえんに興味があったんです!」
そのお父さんは今のお仕事ではなく、「本当に自分のやりたい事はなんだろう」と探していたら森のようちえんについて知ったそうだ。
距離は遠いがなんと1日体験会にも来て手伝ってくれるそうだ。本当に嬉しかった。
俺はもっとそのお父さんと話したかったので後日お茶に誘って沢山お話した。
ただ真面目に親の言うとおりに生きてしまった。その結果、やりたくもない仕事に忙殺されてストレスで心が折れてしまった、とそのお父さんは話してくれた。
俺は大学のアメフト時代を思い出して、そのお父さんと自分を重ねた。グランドを見ただけで吐いてしまったり、熱中症になりながらも延々と走り続けた黒歴史…
でもそのお父さんは今の仕事を休職して本当にやりたい事を探し始めた。すると今まで見てきた世界とは全く違う世界が広がっていて、次々とやりたいことが出てきたそうだ。林業、大工、漁業…やりたい事が盛りだくさん!その顔は本当にキラキラしていた。
でも俺は「一緒に森のようちえんやりましょう!」の一言が言えないでいた。
果たしてこんなにたくさんやりたい事がある人を、自分の始めたばかりのボンヤリとした活動に巻き込んでいいものか…と
するとそのお父さんから声をかけてくれた。
「何か伝えたい事があるんじゃないの?」と
俺の迷いを見透かされていた。もう隠さない。
「言おうか迷ってましたが、もう言いますね。一緒に森のようちえんやりませんか?」
そうお父さんに告げると予感していたかのようにやりましょう!と返してくれた。運命の瞬間。
初めての仲間。俺は嬉しくてたまらなくなった。もちろんこれからもっと増やしていかなくちゃいけない。でもその立ち上げから一緒にやってくれる仲間がどれほど有難いことか…
感謝しかなかった。
これがお金で買えない人のご縁。あの日子育て万博に雨の中行かなかったら出会えてなかった。見ず知らずの俺に話しかけてくれなかったら、そのまますれ違っていただけの関係。
この絆を大切にしようと思う。
焦らずゆっくり。
少しずつでも増やしていこう。
森のようちえんホームページはこちら↓
https://summerblue.amebaownd.com