「日本の教育を変える」今井真央のブログ

「日本の教育を変える」今井真央のブログ

大地の学校ロータス 森のようちえんサマーブルー 森のようちえん おかざきプレーパークなどの活動日記。2児のパパ。大手製薬企業を脱サラし、日本を変えるために日々突っ走っているヤバい父親のお話

変な子供が育つよ?

俺は周りの人に自分が作りたい学校の事を話すと非常に嫌悪感を抱かれた。

「そんなの常識のない子供が育つに決まってんじゃん」

「楽な方ばかりいく子供になっちゃうよ」

決まってそう言われるのだ。

 

俺は言いたい

その〝子供なんだから〟が一番の誤解だと。

もし今の学校教育が本当に正解だとしたらこの世に犯罪者はいないはずだし、ニートや引きこもりなんてもちろんいるはずがない。

大人が思っているより子供は賢くてめちゃくちゃ色んな事を考えてる。

その証拠に俺と嫁が教育方針に対して議論(一見するとケンカ)をしていると2歳の長男が急に「パパ、遊ぼ」とオモチャを渡してきた。きっとほとんどの親が「こんな時に…後にしてよ!」と思うかもしれないが、俺はハッキリと分かった。

 

〝子供に気を遣わせた〟と

 

何故わかるかって?

 

俺がそうだったからだ。

両親は喧嘩が絶えずいつもピリピリしてた。そんな時こそ俺はいつも決まって全く見当違いな事をしておどけて見せていた。

だから俺は猛烈に反省した。自分の子供に同じことをさせてしまっていたからだ。

 

自分の子供を100%信頼する。

今の親に本当に必要なのはこれだと思う。言うは易く行うは難しだ。大人になるとどうしても子供の表面だけを見てしまう。子供は何度も何度も同じ事を繰り返して遊ぶ。しかも大人だったら飽きてしまう単調な事でも。

例えばうちの子供は箸にハマっていて小さな動物の消しゴムを何度も何度も皿に移していた。

でもその顔は真剣そのものだった。

 

今この子はただ遊んでるだけじゃない、「集中力」を鍛えてるのだと俺は思った。

 

意地悪してわざとストップウォッチで全部運び終わるタイムを毎回測った。すると子供はもっと真剣に、より早く移せるように2枚抜きならぬ「2個運び」という新技を開発した。

この技の発見で最初は2分45秒かかっていたのが、1分15秒になった。しかしまだ本人は納得していなかった。つまりはこういう事だ。

 

大人から見たらただのくだらない遊びかもしれない。「いつまでも遊んでないで早く寝なさい!」とつい言ってしまうかもしれない。

でも本人にとってそれは一発一発が真剣勝負。〝次はどうしたらより早く運べるだろう〟と頭と手先をフル回転させている。しかもタイムはかなり早くなったのにまだ先に挑戦しようとしている。

 

この遊びが周りから言われる「楽な道を選ぶ子」「常識のない子」に繋がるとは俺はどうしても考えられない。

子供の常識を育むのは必ずしも「道徳」の時間じゃないし、「試験勉強」だけがその子にとって険しい挑戦とも限らない。

1人1人常識や試練は違うはずだ。

 

今の学校教育以外にも、1人1人違った教育をする学校があってもよくないか?それが世間にとって例え〝変な子供〟に見えても本人が輝いてやりたい事を全力で取り組んでいたら親にとってそれほど嬉しい事はないだろう。

俺はそんな学校を作りたい。どんなに反対があろうとも。